食費の節約で、まず知っておいて便利ながのが食費の平均額です。総務省が世帯別に食費の平均金額をだしています。この平均額を知ることで、ご自分のまたはご家庭での食費と比べることができ、そこからどのくらい節約できるのか目標を立てることができます。
食費節約のコツはどれもすぐに活用できるものになっていますので、日々の食費の節約にお役立てください。
目次
世帯別の食費の平均金額について
2016年のデータではありますが、家計調査報告(家計収支編)平成28年(2016年)III 総世帯及び単身世帯の家計収支から世帯別の食費を抽出してみました。
消費支出の費目別対前年実質増減率-2016年-
世帯人数 | 月平均の食事(外食費及び酒類代を含む) |
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単身世帯 | 月平均39,808円(外食11,156円、酒類1,971円を含む) |
2人以上の世帯(平均2.99人の世帯人数) | 月平均72,934円(外食11,942円、酒類3,120円を含む) |
総世帯(平均2.35人の世帯人数) | 月平均62,248円(外食11,688円、酒類2,750円を含む) |
上記の平均額は、食費の中に外食や酒類が含まれていますので、除いた食費になりますと単身世帯でいいますと、月平均26,681円になり、2人以上の世帯になりますと月平均57,872円で、総世帯になりますと月平均47,810円となります。どうでしょうか。平均としての月の食費ですが、こんなもんではないかなという印象を受けます。
夫婦1ヶ月の食費の相場は?
上記にもありますが、2人以上の世帯の食費が平均として外食なしの相場として、5万円代となっています。節約を意識して切り詰めている夫婦ふたりの食費がだいたい2万円代といわれています。夫婦での食費の節約は、一人暮らしの節約よりもやりやすくなっています。一人暮らしの場合は、食材をひとり分だけ購入するというのはなかなか難しく、食材をダメにしてしまう人が多くいます。夫婦ふたりだと、食材をロスすることなく使い切ることが多いので節約に繋がりやすくあります。
食費に外食の費用が入ってきますと数万円軽く上がってしまいます。外食の頻度を出来るだけ下げることが節約に繋がります。収入の内、食費は15%以内に収めるようにするのが理想と言われています。ある程度の目安を設けて行動するようにしましょう。
夫婦での5つの節約術
1. ランチはお弁当持参にする
職場環境にもよりますが、毎日のランチ代は結構バカになりません。ランチを外食にしますと相場として500円〜1,000円くらいかかってしまいます。この費用を節約するためにも、ランチはなるべくお弁当に切り替えて持参するようにしましょう。お弁当にすることで200円以下で済ませることができるからです。
2. 外出時はマイボトルを持ち歩く
外出時の飲み物ですが、自販機やコンビニで買っていませんか。ランチのときも同様ですが、のどが渇いたときについつい飲み物を買ってしまうことがありますよね。小額だからといって油断してはいけません。出来るだけマイボトルを持ち歩くようにして飲み物を買わないようにしましょう。
コーヒーが分かりやすいかと思いますが、ペットボトルや缶コーヒーですと、100円から150円、スタバやタリーズといったコーヒーショップの場合ですと500円くらいかかってきます。これがマイボトルですと数十円程度で飲むことができます。
3. 作り置きを活用する
節約のために食費を切り詰めて品数が減ってきますと食事がだんだん楽しくないものになってしまいますよね。また栄養にも偏りがでてしまいます。そこで、作り置きのおかずを作ることをおすすめします。毎日のおかずを用意するのは、大変かと思います。一度に作り置きを作っておき、その作り置きをちょっとずつ出して使うようにすると大変便利です。
作り置きのメリットは、品数を増やせることはもちろんですが、品数のためにお惣菜を買う必要がなくなりますし、食材を一度に消費することができますのでロスを減らすことができます。
4. 食材を上手に使い切る
野菜は気候に左右するため価格が変動しやすくあります。場合によっては高騰したりします。そんな野菜は、大事に使い切りたいものです。かさまし食材として便利なのが、もやしや豆苗になり安価で使いやすい食材です。これらの食材は、便利ですが、足が速いのがネックになります。足の速い、もやしや葉物などは週の前半までに使い切るようにすれば、週末に腐らせてしまうことはありません。足の遅い、キャベツや根菜類などを週末や翌週に使うように上手に食材を使い切りましょう。
5. 計画的に買い物をする
買い物の良し悪しが食費の節約を成功させるかどうかになってきます。つまり、どれくらいの頻度で何をどれだけ買うのかという買い物の計画を立てて行動できるかです。
週に何回買い物に行くのか、外食はどうするのかなど事前に計画を立て行動することで余計な出費を防げます。計画を立てることで、買うものと金額が決まりますので、それ以外の予定外の食材をなるべく買わないようにしましょう。
一人暮らしでの節約術
これも上記にありますが、単身世帯の食費の平均が約4万円ということです。年齢によって使う金額は違うとは思いますが、もしこの平均金額よりも使っている場合には節約をすることでだいぶ食費を減らすことができます。
夫婦での節約方法にて、食費を収入の15%以内におさめられると理想的と述べましたが、一人暮らしの場合は少し違ってきます。なぜかといいますと、一人暮らしの場合は、収入に対する固定費の割合が大きいからです。例えば、家賃や光熱費といった固定費が高い人の場合、使えるお金が少なくなりそこから15%となりますと現実的ではありません。あくまでも15%は目安になり、むしろ収入から固定費を引いた金額から考えられる現実的な食費を考えたほうがいいでしょう。
一人暮らしの食費が高くなる理由
一人暮らしの食費が高くなる理由は、読んでいる人もお気づきかとは思いますが、忙しさや面倒くさいといった気持ちが大きな原因だと思います。仕事や学校から帰ってきて自分一人のために自炊をするのは、食費が安くなると分かってはいても、時間的にも体力的にも面倒という気持ちが勝ってしまうのだと思います。
そうなるとついつい、外食したりお弁当を買ってしまったりと出費がかさんでしまいます。毎食500円くらい払っていたら1ヶ月あっという間です。
忙しさや面倒な気持ちは分かりますが、ちょっとしたコツで食費は下げることができます。また、食費が下がってきますとやる気も自然と湧いてきますので、ぜひとも参考にしてもらい節約生活を続けてみてください。
一人暮らしでの5つの節約術
1. お店を確認する
買い物に行くお店選びはとても重要です。安い物や高い物などお店によって様々な特徴があります。もし近くにお店が数件あるようなら、特徴を把握して、この商品はあそこ店が安い、この日はあの店が安いなど安売りのパターンを知っておきましょう。
また、お店によって特売を行う時間帯が設定されています。特売以外では、閉店前も見切り品などが安く買えてお得です。帰宅時間をお店の閉店前時間に合わせて、帰り道に寄って買い物をするようにすれば、通常よりもかなり安く食材を購入できます。冷凍保存することで長期の保存が可能になりますので、見切り品のお肉や魚を買うこともおすすめです。
お店選びが重要なのは分かったと思います。ですので、コンビニは極力使わないようにしましょう。コンビニは便利ですが、商品としては全てが割高です。ついつい色々な商品を買ってしまうため、コンビニを利用しないのが節約するコツになります。
2. 保存できるものを買う
長持ちする食材はとても重宝します。一人暮らしの場合は、自炊は毎日できる訳ではないと思います。ですので、極力長持ちする食材を保存しておき必要なときに使うと便利です。長持ちする食材としては、そばやうどん、パスタといった乾麺、乾物といったものが該当します。あと、意外かもしれませんが、卵も割らなければ保存がききます。卵は活用範囲が広いので保存しておくと何でも使えて便利です。
また、ネギやほうれん草、しめじやえのきといったきのこ類なども安く買えて冷凍保存ができますので、買っておくといろいろな料理に使えて役立ちます。
3. 自炊する
食費を抑える方法として、やはり自炊することは大事です。本格的な料理ができなくても問題ありません。簡単でお得な節約レシピは沢山あります。節約レシピは、また別の機会に改めて紹介したいと思います。
帰ってきて自炊のするのは、時間がかかって面倒だから敬遠している人もいるでしょう。例えば、パスタの湯で時間を短縮する方法があります。出かけるときに水をはった容器にパスタを浸しておきます。2時間くらい浸しておく必要がありますが、お出かけして帰ってくる頃には柔らかくなっています。そういう状態になっていれば、パスタを茹でる時間は、1分くらいで十分です。これなら仕事や学校から帰ったあとでも簡単に自炊することができます。節約レシピや時短レシピは色々ありますので、まずは簡単なところからはじめてみましょう。
4. 冷凍保存する
一人暮らしの節約は、長期保存がコツになります。食材にもよりますが、冷凍することで長持ちさせることができます。お米は、数合炊いて1食分ずつラップでくるみ冷凍保存すれば、あとは食べる分だけ温めて食べることができます。お肉も魚も野菜も冷凍保存ができます。使う分を小分けにして冷凍保存しておけば、あとは取り出して料理やお弁当に使うだけです。
それぞれの保存方法は、これもまた別の機会に紹介します。この保存方法を知ることで節約が楽になりますので、楽しみにしておいてください。
5. 計画的に買い物をする
これも夫婦の節約術と同様ですが、計画的な買い物が重要です。事前に予算を決めて、必要な分のみ計画的に買うのが節約に繋がります。余計な買い物に行きますと想定外のものを買ってしまう可能性が高くなりますので、基本的には無駄にお店に行かないようにするのも大事です。
まとめ
食費を節約する方法は色々ありますし、試してみてご自分に合う節約術を見つける楽しさがあるかと思います。ですが注意して欲しいのが食費はいくらでも無理をすれば削ることができます。そもそも、この食費とは、身体に必要な栄養を取る食事にかかる費用です。これを無理して削る行為は、健康に害する行為でもあります。健康は大事に無理することなく継続できる節約術を見つけることが大事です。
そうした節約術を日々の生活に取り入れるようにしましょう。そして、毎月計画する節約ですが、必ず見直すようにしましょう。振り返りがないと節約の効果が最大限発揮できませんので!