毎月かかる通信費ですが、節約できるものなら真っ先に減らしていきたい項目のひとつですよね。この通信費を節約する方法として人気なのが、キャリアから格安SIMに乗り換えることです。格安SIMの各業者がいろいろな広告を打っていることもあり認知度も上がっていてスマホ代を安くしたいと利用者が急増しています。
ただ、そんな格安SIMですが、各社競争も激しく、プランやサービスが多種多様ですので、どれにしたらいいのという声をよく聞きます。
そこで今回は、格安SIMのプランを比較しながらおすすめの格安SIMを紹介していきたいと思います。
目次
格安SIMで通信費を節約
そもそも格安SIMとは、ソフトバンクやauといったキャリアの通信設備を使って提供される独自の格安の通信サービスになります。格安SIMの業者は、キャリアの通信設備を使っていますので、維持・サポートにかかる費用が発生しません。浮いたその分の費用をサービスにまわしているので、通信量や料金が安く設定されているのです。ちなみに、格安SIMを扱っている業者はMVNOとも呼ばれています。
そして、各キャリアの通信設備を使っているので、格安SIMの通信可能エリアもキャリアと同様になります。ソフトバンクの通信網を使っているならソフトバンクの対応エリアになりますし、ドコモの通信網を使っているのならどこもの対応エリアになります。
MMD研究所が2017年3月に調査をした結果ですが、キャリアを使っているユーザーの月額料金の平均は、7,876円になります。そして、格安SIMを使っているユーザーの平均は、2,957円になります。格安SIMに乗り換えることで、月額料金が約5,000円くらい安くなるわけです。選ぶプランにもよりますが、毎月の通信費を数千円も節約できると嬉しいですよね。
メリット
格安SIMのメリットは、毎月の通信費を安くできることはもちろんですが、多種多様ある中からご自分に合ったプランを選べる点になります。業者が用意している様々な料金プランを知っておく必要がありますが、最適なプランを選ぶことで毎月の通信費を大幅に節約することができます。
そして、キャリアでよくいわれている2年しばりですが、格安SIMには基本的にありません。格安SIMは契約期間が6ヶ月~12ヶ月となり、もし契約した料金プランに不満があったとしても、乗り換えやすくあります。これは、基本的には音声SIMとよばれる通話ができるプランになります。
もし音声付きではなくデータSIMの場合ですと、解約金や最低利用期間がありません。一部の業者によっては発生する場合があります。契約期間がないので、格安SIMを気軽に使って試すことができるのもメリットのひとつになります。
デメリット
格安SIMのデメリットとしては、支払いが基本的にクレジットカードになることです。もしクレジットカードをお持ちでない人は格安SIMを契約したくてもできない場合がでてきます。また、格安SIMは、キャリアと違って路面店が基本的に存在していません。つまり、使っていて分からないことがあったとしてもお店に聞きにいくことができず、業者のHPを確認したりメールでの問い合わせをしたりして、基本自己解決をする必要があります。
プランとしては、キャリアのような家族割や通話し放題といったものを対応している業者が少なかったり、キャリアメールができないことやLineでID検索ができないなどデメリットもいろいろ存在しています。どういったことがご自分にとってデメリットになるのか契約する前に確認するようにしましょう。
格安SIMの選び方
プランの選び方ですが、大きくわけて3つのポイントがありますので紹介します。
音声付きかデータ通信のみか
格安SIMにはプランが大きくわけて2つあります。音声通話付きとデータ通信という2種類になり、この違いは音声通話ができるかできないかの違いになります。音声通話が付いているプランを選んだ場合ですが、キャリアで使っていた電話番号がどうなるか気になるかと思いますが、そのまま引き継いで使うことが可能になります。
データ通信のプランですが、これは通話を必要としていませんのでタブレットやルーター、2台以上のスマホ用として使う人が多くいます。このデータ通信プランのほうが、音声付きのプランよりも安くなっています。
スマホを普通に使うなら音声付きを選び、安くデータのみで使うのならデータ通信のみを選ぶようにしましょう。
自分に合ったデータ通信量
格安SIMに乗り換えるために把握しておかなければいけないこととして、毎月のデータ通信量がどのくらいなのかということです。この通信量を把握することで最適なプランを選ぶことができます。もし分からない場合には、各キャリアが用意している管理画面から毎月の使用量を確認することができます。スマホでSNSやネットサーフィンをしないという人ですと1GB/月で十分です。頻繁に動画やSNSを使う人であれば10GB/月以上のプランを選ぶようにしましょう。それ以外の人は、ご自分の使用頻度をみながら最適なプランを選びましょう。
SIMカードのサイズ
意外と忘れがちなSIMカードのサイズです。ご利用のスマホによって適応するサイズが違ってきます。乗り換え先でスマホごと買い換えるのでしたら問題ありませんが、スマホは変えずにSIMだけ変える場合にはサイズを把握しておかないと適応しなくて変更手続きを取らなければなりません。
ちなみに、SIMカードのサイズとして3種類あり、標準SIM、microSIM、nanoSIMになります。ご利用のスマホに対応のSIMカードのサイズを慎重に選ぶようにしましょう。
人気の格安SIM
ここからは具体的なプランとともに人気で主要な格安SIMを紹介していきます。
UQ mobile
格安SIMの中でも知名度ばつぐんのUQ mobileは、通信速度が安定しており料金プランとしても安いものが設定されています。また、データ無制限があったり、ベストバイ・オブ・ザ・イヤーの受賞やお客様満足度なども高い数字を叩き出しています。
料金を安くしたいけど、通信速度は落としたくないと考えている人にぴったりな格安SIMになります。
UQ mobileの音声通話付きプラン
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
おしゃべりプランS | 3GB | 1,980円 |
おしゃべりプランM | 9GB | 2,980円 |
おしゃべりプランL | 21GB | 4,980円 |
ぴったりプランS | 3GB | 1,980円 |
ぴったりプランM | 9GB | 2,980円 |
ぴったりプランL | 21GB | 4,980円 |
データ高速+音声通話プラン | 3GB | 1,680円 |
データ無制限+音声通話プラン | 無制限 | 2,680円 |
UQ mobileのデータ通信専用プラン
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
データ高速プラン | 3GB | 980円 |
データ無制限プラン | 無制限 | 1,980円 |
mineo
以前はドコモ回線とau回線だけでしたが、最近ソフトバンク回線にも対応しました。キャリア全部に対応する珍しい格安SIMになります。また、珍しいポイントとしてデータ通信量が余ったのなら翌月に繰り越すことができます。家族間のパケットシェアであったり他のmineoユーザーとパケットをシェアすることができたりと他とは違ったサービスが用意されています。
音声通話機能付き(Dプラン:ドコモを利用していた方向け)
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
デュアルタイプ 500MB | 500MB | 1,310円 |
デュアルタイプ 3GB | 3GB | 1,510円 |
デュアルタイプ 6GB | 6GB | 2,190円 |
デュアルタイプ 10GB | 10GB | 3,100円 |
デュアルタイプ 20GB | 20GB | 4,680円 |
デュアルタイプ 30GB | 30GB | 6,600円 |
音声通話機能付き(Aプラン:auを利用していた方向け)
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
デュアルタイプ 500MB | 500MB | 1,310円 |
デュアルタイプ 3GB | 3GB | 1,510円 |
デュアルタイプ 6GB | 6GB | 2,190円 |
デュアルタイプ 10GB | 10GB | 3,130円 |
デュアルタイプ 20GB | 20GB | 4,590円 |
デュアルタイプ 30GB | 30GB | 6,510円 |
音声通話機能付き(Sプラン:ソフトバンクを利用していた方向け)
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
デュアルタイプ 500MB | 500MB | 1,750円 |
デュアルタイプ 3GB | 3GB | 1,950円 |
デュアルタイプ 6GB | 6GB | 2,630円 |
デュアルタイプ 10GB | 10GB | 3,570円 |
デュアルタイプ 20GB | 20GB | 5,030円 |
デュアルタイプ 30GB | 30GB | 6,950円 |
LINEモバイル
LINEが運営してだけあって、コミュニケーションツールのLINEの通信量がフリーになるプランがあります。また、LINEだけでなくインスタグラム、TwitterといったSNSもデータフリーで使えますのでスマホはSNSだけという人にとってはもってこいの格安SIMではないでしょうか。
LINEフリープラン・コミュニケーションフリープラン・MUSIC+プラン(ドコモ・ソフトバンク)
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
LINEフリープラン | 1GB | 1,200円 |
コミュニケーションフリープラン(3GB) | 3GB | 1,690円 |
コミュニケーションフリープラン(5GB) | 5GB | 2,220円 |
コミュニケーションフリープラン(7GB) | 7GB | 2,880円 |
コミュニケーションフリープラン(10GB) | 10GB | 3,220円 |
MUSIC+プラン(3GB) | 3GB | 2,390円 |
MUSIC+プラン(5GB) | 5GB | 2,720円 |
MUSIC+プラン(7GB) | 7GB | 3,280円 |
MUSIC+プラン(10GB) | 10GB | 3,520円 |
楽天モバイル
楽天が運営していることもありこの格安SIMも知名度が高いのではないでしょうか。この楽天モバイルのメリットは、なんといっても楽天スーパーポイントが貯まるところではないでしょうか。毎月の利用料金に応じてポイントが貯まり、月々の支払いに使えたり、楽天市場などに使うことができます。
楽天モバイルの音声通話付きプラン
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
ベーシックプラン | 無制限 | 1,250円 |
3.1GBプラン | 3.1GB | 1,600円 |
5GBプラン | 5GB | 2,150円 |
10GBプラン | 10GB | 2,960円 |
20GBプラン | 20GB | 4,750円 |
30GBプラン | 30GB | 6,150円 |
楽天モバイルのデータ通信専用プラン
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
ベーシックプラン | 無制限 | 525円 |
3.1GBプラン | 3.1GB | 900円 |
5GBプラン | 5GB | 1,450円 |
10GBプラン | 10GB | 2,260円 |
20GBプラン | 20GB | 4,050円 |
30GBプラン | 30GB | 5,450円 |
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルも他社とは違ったプランを用意していて、YouTubeやAbemaTVといった特定のアプリのデータ通信量がフリーになるカウントフリーオプションが存在します。このプランを選ぶことで動画や音楽コンテンツが使い放題になります。
BIGLOBEモバイルの音声通話付きプラン
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
音声通話スタートプラン | 1GB | 1,400円 |
3ギガプラン | 3GB | 1,600円 |
6ギガプラン | 6GB | 2,150円 |
12ギガプラン | 12GB | 3,400円 |
20GBプラン | 20GB | 5,200円 |
30GBプラン | 30GB | 7,450円 |
BIGLOBEモバイルのデータ通信専用プラン
プラン名 | データ通信量 | 月額料金 |
---|---|---|
3ギガプラン | 3GB | 900円 |
6ギガプラン | 6GB | 1,450円 |
12ギガプラン | 12GB | 2,700円 |
20GBプラン | 20GB | 4,500円 |
30GBプラン | 30GB | 6,750円 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。複数の格安SIMの料金体系を見ていただきましたが、データ容量が同じであれば、月額料金はそれほど変わりはありません。料金も大事ですが、使いたい機種であったり、使いたい回線、スマホの使い方によって、その条件に合う格安SIMを選ぶことをおすすめします。
おすすめランキングについては、今後新たに格安SIMを試しながら随時更新していければと思いますので、じっくり長い目で検討したいといった場合は、ぜひ定期的にチェックもしてみてくださいね。